石と土の違いって? ーコラムー
今日はゴールデンウィークの中日。
皆さんの中には、まとめて休暇を取って楽しんでいる方も多くおられるでしょう。
さて、本日は(本日も)、そんなゴールデンウイークに特にちなまない、土のお話をしてみたいと思います(笑)。
突然ですが、皆さんは、土と石と砂の違いって何かご存じでしょうか?
土はそこに植物が育つけど、石とか砂って、そこに植物が生えてるイメージってあんまりないですよね。
荒れ果てて荒涼とした土地と言われると、ゴロゴロと大きな石が転がる岩場みたいな風景が思い浮かびますし、砂漠は言わずもがな、乾いた不毛の地です。
一応、砂でも植物が生える場合もありますが、豊かな植生のイメージはないですし。
この違いって何でしょうか? 何が原因でこんなことが起こるのでしょう?
今回は、その謎(ってほどでもないんですが/笑)に迫ってみたいと思います。

それではまず、大きい方から行ってみましょう。
岩と石。
実はこの両者の違いは明確に定義されていません。
「人の手で動かせるもの(石)と動かせないもの(岩)」とか「地盤に密着しているもの(岩)としていないもの(石)」とか。
人の感覚からくるもの、みたいな感じですね。
成分上の違いではないようです。
石と砂。
実はこれも大きさの違いなんです。
そして、地質学において、岩石が壊れてできた破片や粒子を砕屑物と呼ぶのですが、その砕屑粒子の粒径(砂とかの粒の大きさ)で区分けする『粒度階区分』というものが定義されています。
区分としては、礫、砂、泥と分類されるのですが、その中で、さらに砂は粗砂と細砂、泥はシルトと粘土に分かれています。
大きい順に、
礫(2 mm 以上)>粗砂(0.2 ~ 2 mm)>細砂(0.02 ~ 0.2 mm)>シルト(0.002 ~ 0.02 mm)>粘土(0.002 mm 未満)
()内は粒径。
ですね。
上の粒径の区分は、国際土壌学会法によるものですが、他にももうちょっと細かく段階を付けたウェントウォース粒度区分(Wentworth’s grade scale)というものがあり、一般的に基準として使われています。
上のことから分かるのは、
そう、岩、石、砂、粘土は、粒の大きさが違うだけで、皆、同じものなんですね。
同じものということは、成分も一緒?
そうです。
大本の岩石として、火成岩、堆積岩、変成岩の3種類に大別されます。
皆さん、むかーし学校で習ったご記憶があるのではないでしょうか。
火成岩: マグマが冷えて固まったもの
急激に冷えて固まった → 火山岩
ゆっくり冷えて固まった → 深成岩
堆積岩: 風化した既存の岩石や火山灰、生物遺骸などが海底などに降り積もって固まったもの
変成岩: 既存の岩石が高温や高圧にさらされ変成したもの
物凄く簡単に言ってしまうと、岩石は鉱物とガラスの集合体なんです。
で、
そろそろ皆さんのこんな声が聞こえてきそうです。
土はどうなったんじゃーい?

はい。
土はですね。
実は明確な定義があります。
「鉱物、有機物、気体、液体、生物の混合物」を指す。
複雑ですね~。
私たちは、土と砂とかよく並べて表現したりしますが、定義からして実は全然違ったものだったんですね。
土――土壌については、これまでのコラムでも再三にわたって触れてきましたが
鉱物: 粘土
有機物: 腐植
気体: 酸素、二酸化炭素、窒素等
液体: 水他
生物: 微生物(細菌等)、小動物(ミミズ、昆虫等)
ぴったり全部含まれています。
植物が育つためには鉱物だけでは駄目で、上のような様々な要素が絡み合って初めて生育できるわけです。
土と石の違いは大きかった!
ちなみにタナクラクレイは、上記をほとんど満たしています(笑)。

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