土の中の力持ちーコラムー
2024年になりました。
今年は、元旦に、能登半島地震があり、
被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今年は辰年。
龍神様のパワーにあやかって、日本を盛り上げて行きましょう。
さて、ここで突然ですが、
タナクラクレイの正式名称は、
軟質多孔性古代海洋腐植質
というのは、以前にもお伝えしました。
軟質多孔性というのは、タナクラクレイの構造から、

古代海洋というのは、タナクラクレイを産出する棚倉断層が、古代、日本が大陸から分離し、そのときできた海底が盛り上がってできたから、というお話は以前にさせていただきましたね。

というわけで、本日は、最後の腐植質について、お話したいと思います。
腐植質って、あまり耳なじみのない言葉ですよね。
そこで、腐植質って何?
というところから、追っていきたいと思います。
まず、腐植という言葉の意味ですが、
Wikipediaによりますと、
『土壌中の動植物の遺体が、微生物の働きによって分解され、変質した物質の総称』
だそうです。
広義には、単に土壌有機物
狭義には、腐植化作用と呼ばれる分解・重合を繰り返し経て生成された、暗褐色でコロイド状の無定形高分子化合物群(腐植物質)
ざっくり言うと、土の中の有機物ということですね。
その中で
非腐植物質(腐植質の中の分類における非腐植質。ややこしいですが)というものがあり、
これは、微生物によって分解されていない糖やタンパク質が当てはまります。
構造が明らかなものですね。
次に
腐植物質といい、これが、一般に腐植質と呼ばれるもので、
腐植化された(微生物によって分解され、変成した)高分子化合物群。
無定形なので、構造を表すことはできません。
・フミン酸: 『腐植酸』とも呼ばれ、アルカリ可溶。酸で沈殿。赤褐色。黒褐色。
・フルボ酸: すべてのpH域で水溶性。黄褐色。
・ヒューミン: 非水溶性。黒色。
の3種類があります。
そう、土の赤っぽかったり、黒っぽかったりする色は、含まれている腐植のせいでもあるわけなんですね。
さて、そんな腐植って、
『腐る』という字が入っているので、何となく良くないもののように思われがちなんですが。
しかし、
実は、この腐植、
植物を栽培する上で、とても重要な働きをしてくれるものなのです。
次にそれを見ていきましょう。
「黒っぽい土は肥沃で、植物が育ちやすい」
って、よくいわれたりしますよね。
上記の分類から、腐植は大体暗色なので、
腐植の含有量が多い=肥沃な土
と言うことが分かります。
黒土で有名なチェルノーゼムは、分厚い腐植の層から形成されているそうですよ。
日本に多い黒ボク土も、腐植を沢山含んだ火山灰土で物理性は良好ですが、リン酸の吸着能力が高いので、リン酸の施肥をしてあげないと土壌がやせてしまうそうです。
さて、
いよいよ、腐植の働きに行きますね。
1.団粒構造の促進
植物にとって必要な土壌の環境に、団粒構造が重要というお話は、以前から何回もしてきました。
下図のように、小さな土の粒がくっついて団子状になり、その団子と団子かくっついているといった状況。

土壌にこの団粒構造がないと、水捌けが悪く、空気も通らないので、植物は窒息して、根腐れを起こしてしまいます。
また、団粒構造がないと、土はカチカチに硬くなってしまうので、直物は毛細根を伸ばすことができません。
そうなると植物は上手く栄養が取れず、大きく成長できなくなってしまいます。
そんな重要な団粒構造ですが、
以前、団粒構造を造っているのは、主に微生物や小動物の出す粘液と言いました。
つまり、微生物を活性化させることが重要ということになります。
腐植は、微生物のエサとなるので、その活動を活発化させてくれるというわけなのです。
また、
ここで、団粒構造の団子には、小さな団子(ミクロ団粒)と大きな団子(マクロ団粒)というのがあります。
腐植は、粘土の中のアルミニウムなどの鉱物と結びつき、ミクロ団粒を作ります。
さらに、腐植とカルシウムがミクロ団粒同士をくっつけ、大きくし、微生物などがマクロ団粒を形成していくのです。
腐植がないと、そもそも団粒構造ができないのですね!
そろそろ長くなりましたので、腐植の働きの2以降は、次回に。
それではまた、お会いしましょう。
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