土壌改良剤についてーコラムー
2023年が始まって、もう二月ほど経ちました。
コロナ禍の規制も緩和され、今年は世界中で市場が活性化することを願っております。
さて、本日は、当社製品タナクラクレイについて、少し詳しくお話したいと思います。
タナクラクレイは製品の種別として『土壌改良剤』というものになりますが、土壌改良剤とはいったい何なのか、その必要性も含めてこれから見ていくことにしましょう。
連作障害
作物を栽培する際には様々な困難が付き纏いますが、その中でも大きな問題として、連絡障害が挙げられます。
農家の皆さんはよくご存じのことと思いますが、連作障害とは、毎年同じ時期に同じ場所で同じ作物を作付けしたときに起こる植物の生育不良や収量の低下のことを意味します。
連作障害は、主に4つの要因に分類されます。
1.土壌病害
土中において植物にとって有害な微生物(病原菌)が増殖し、植物の生育を阻んだり、枯死に至らしめたりします。この被害が最も多いと言われています。
2.線虫被害
大方の線虫は無害ですが、一部の種類の線虫は植物の根から侵入し、中で増殖、卵を産み付けて、植物の根腐れや生育不良を引き起こします。
3.生育阻害物質
植物の中には他の植物の生育を阻害する物質を根から出すものがあり、その生育阻害物質が土中に蓄積すると、それを放出する植物自体の生育も不良となってしまいます。
4.生理障害
土壌のpHや栄養状態など環境に起因するものです。植物は種類のよって決まった生育環境を好みますが、それによって、消費される土壌の栄養素が偏ったり、肥料の残滓によって塩類蓄積が起こります。また日本は酸性雨のため、そのままだと土壌は酸性に傾きやすく、さらに、化学肥料を投入することによって、土壌が硬くなり、微生物の死滅や通気、排水、保水力の低下、植物の根の伸張を阻みます。
こうした被害を避けるために、農家の皆さんは輪作や混作などを行うとともに、土作りをしていらっしゃいます。
土壌改良剤は、そんな皆様のお手伝いとなる製品なのです。
土壌改良剤
上に挙げた連作障害の原因は、ほとんどが土壌の環境のバランスの崩れからくるものということができます。
自然な状態の土には様々な微生物が存在し、拮抗を保っているのですが、同じ植物ばかり育てていると、その植物を好む微生物や有害微生物の寡占状態となったり、土中の栄養素が偏るため、さらなる微生物の偏向と病虫害被害を招きます。
また、微量要素の偏りによる土地の酸性化やアルカリ性化、化学肥料による土壌の硬化、地力(保水力、養分保持力等)の低下など、全ては土壌の様々なバランスが崩れることによって引き起こされるのです。
土壌改良剤とは、そうした土壌のバランスの崩れを回復する働きを持つ資材のことをいいます。
当社のタナクラクレイも、そういう土壌改良剤の一種でありますが、なんとタナクラクレイは上記全てに対応できる資材なのです。
タナクラクレイ
専門用語だとちょっと複雑ですが、軟質多孔性古代海洋腐植質といいます。
古代の深海に沈殿した動植物が長い年月をかけて化石化し、珪酸化したものです。豊富なミネラルと微生物を含み、下図のように無数の細孔を持った特殊な構造をしています。

土壌病害や線虫被害など、土壌の微生物バランスが崩れるために起こるわけですが、タナクラクレイは腐植質であり、植物や生体にとって有用な微生物を多々含んでいます。
タナクラクレイを土壌に投入することによって、微生物の偏りが是正され、有害微生物の増加を抑制するするだけでなく、植物の生育に有用な微生物の増加も促進します。
また、タナクラクレイは数百ナノメートル単位の無数の細孔を持つ構造(上図参照)をしており、この孔に土中や水中の有害物質をキャッチし、分解します。
タナクラクレイは約59種類の豊富なミネラルを含んでいますので、植物の生育に必要な肥料にもなります。純天然素材なので、ここにさらに肥料を投入しても問題ありません。
さらに、豊富なミネラルは、酸性化やアルカリ性化土壌を中和し、そのpHバランスを整える役割も果たします。
タナクラクレイは腐植質であり粘土の一種なので、土壌コロイド(粘土・腐植複合体)を形成します。土壌コロイドは下図のように表面がマイナスに荷電し、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの肥料成分の陽イオンを吸着保持します。
このため、土壌の養分保持力が向上し、植物の生育を促進します。

タナクラクレイの作用によって微生物の繁殖が促進されると、昆虫やミミズなどの小動物も増えるので、土が柔らかくなり、それらの出す粘液などで土が団子状にくっつく団粒構造という状態になります(下図)。

この団粒構造は、耕した土のように通気性や水捌けが良く、適度な保水力もあります。隙間が多い構造なので、毛細根の生育も阻みません。
微細な団粒は粘土鉱物や腐植物質の集合体からなるといわれ、粘土鉱物が団粒構造形成には欠かせないという見方もあるそうですから、タナクラクレイは正に適任と言うことができるでしょう。
一般に、健康な植物は病虫害に強いといいますが、上記のタナクラクレイの機能により、植物の生育は良好となり、結果的に病虫害を寄せ付けなくなります。
タナクラクレイは棚倉断層から産出する100%天然の腐植質であり、環境にも生体にも全く安全です。自然物であるので、細かい容量などの規定もなく、土の上にぱっと撒くだけ。手軽にご使用いただけます。
日本も有機農法を促進する政策を打ち出した今、どうぞ皆さま、100%天然の資材であるタナクラクレイのご使用をご検討下さいませ。
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