有機農業と天然資材ーコラムー

ネギ

桜も満開を過ぎましたが、まだ肌寒い日が続いていますね。
皆さま、お体にお気を付け下さい。

桜といえば、ちょっと前まで入学式(4月)を彩る花だったと思いますが、最近では卒業式(3月)の花になりつつあります。
これも地球温暖化の影響でしょうか。
こんな短期間に変わっていくのだと思うと、ちょっと怖いですね。

世界中で地球の環境問題が取り沙汰され、SDGsが推奨されている中、日本では、平成18年に「有機農業推進法」が策定されました。

その際の有機農業の定義として、

1.化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
2.遺伝子組換え技術を利用しない
3.農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

農業生産の方法を用いて行われる農業とありますが、残念ながら日本の普及率は諸外国に比べて低く、世界的に見て遅れていると言わざるを得ません。

私たち日本人もそれは他人事ではなく、もっと真剣に受け止めなくてはならないでしょう。

ここで、当社製品である土壌改良剤のタナクラクレイは、棚倉断層から産出する100%天然の物質です。
上記の1と3に適う製品であります。

そのことについて、今日は少し詳しくお話したいと思います。

 

化学肥料の弊害

上記の1に科学的に合成された肥料、即ち化学肥料を使ってはいけないとありますが、何故いけないのでしょうか?

化学肥料とは、窒素、リン酸、カリウムという植物に必要な三大栄養素を無機質から工業的に作り出したものです。
そのため大量生産が可能であり、また施肥の量や成分の調整などがしやすいというメリットがありますが、恐ろしいことに、土中の微生物を死滅させてしまうのです。

土中に微生物がいないとどうなるか。
まず、土が硬くなります。化学肥料で育てた鉢植えの植物などを植え替えするのに引き抜くと、びっくりするほどカッチカチの土になってますよね。あの状態がそうです。

地面が硬く、地割れするとそこから二酸化炭素が放出されます(実は土中には相当量の二酸化炭素が存在しています)。これは地球温暖化にとって良くない傾向ですね。

土壌コロイド

そして、重要なことですが、前回のコラムで触れたように、植物が育つような土とは、粘土・腐植の複合体である土壌コロイド(上図)が、団子状にくっついた団粒構造でなければなりません。

団粒構造

土をこの団粒構造(上図)にするためには、微生物やそれらを食する昆虫やミミズなどの小動物の出す粘液が必要なのです。

また、団粒構造でないと、土壌は適度な保水力、保肥力、水捌けの良さを維持することができません。

さらに、土が硬いと植物は思うように根を伸ばすことができず、特に毛細根という植物が栄養を吸収するために大事な器官が育たなくなります。

毛細根には菌根菌や根粒菌という微生物の塊がくっついていて、それらは互いの分泌物で栄養を交換し合っています。共生関係にあるわけですね。

植物の三大栄養素の一つであるリン酸は、植物にとって特に吸収しにくい物質であり、そのままでは土壌中の根から 3 mm 程度の近辺のものしか活用できないといった報告もあります。そこで根に菌根菌を寄生させると、その根圏を広がりから、遠くの土壌にあるリン酸を吸収することができるようになるのです。

他には、マメ科の植物の根に寄生する根粒菌というのは、大気中の窒素をニトロゲナーゼという酵素によって、アンモニアに変える働きがあります(このように大気中の窒素分子を植物が利用しやすいアンモニアや硝酸に変える工程を窒素固定といいます)。
実は植物は窒素分子(N2)をそのままでは吸収できずに、アンモニアイオン(NH4+)や硝酸イオン(NO3)という形でしか吸収できません。
こういう微生物のおかげで、植物は土中に窒素が少なくても、大気中の窒素を活用することができるのです。

共生関係

植物の方からは、アミノ酸やタンパク質、光合成でできた炭水化物を根から分泌し、微生物たちに与えます。

上図は、上記の共生関係を模式的に表したものです。

一方、化学肥料の場合、窒素は主に硝石から抽出した硝酸となります。
植物は土中にある窒素をあるだけ吸収してしまう性質があるので、化学肥料の過剰な施肥による硝酸も全部取り込んで、自分の体を作るのに必要以上のものも硝酸塩として葉や茎になど蓄積してしまいます。

植物自身は過剰な硝酸塩を体内に留めても問題ありませんが、その植物を食べた動物は硝酸塩中毒を起こす危険性があります。
現に、過剰な化学肥料の施肥と天候不順(土壌の水分量などに影響します)の下に栽培された飼料や牧草を食べた家畜の牛が急性硝酸塩中毒(酸素欠乏によるチアノーゼ、貧血、呼吸困難)で死亡した例などが報告されています。

土壌の微生物たちがいかに重要な働きをしてくれているか分かりますね。

その他、土中の微生物たちが多ければ自然な拮抗状態となり、植物に悪い病原菌の繁殖を抑えられます。

 

病虫害について

次に農薬に関する話に移りたいと思いますが、農薬の危険性は既に方々で語りつくされていて、皆さん、よくご存じのことでしょう。よって今回は割愛させて頂きます。
その代わり、ここでは、植物の病虫害について観ていきたいと思います。

先程の肥料にも関係している話ですが、植物は窒素食い、あるだけ吸収してしまうといいました。
そして、窒素の吸収量が多いと植物体内のアミノ酸が増えていきます。アブラムシなどの害虫はアミノ酸が大好き。化学肥料を過剰に施肥して育てた作物は食害に遭いやすく、強い殺虫剤(農薬)が必要というスパイラルに嵌ってしまいます。

では、農薬なしに病虫害に強くなるにはどうしたら良いでしょうか。

一つの例として、珪素が挙げられます。
珪素は植物の必須元素に数えられていませんが、植物は土壌から珪素(Si)を珪酸(Si(OH)4)として吸収し、葉の表面などにシリカ(SiO2)として定着させます。このシリカの働きによって植物は、高温や乾燥、倒状といった非生物的ストレスや病虫害という生物的ストレスから守られるのです。

稲、シリカ

その中で特に稲は珪素食い。稲は大量の珪素を蓄積しますが、その大量集積は米の安定多収に欠かせません。
稲穂を手で掴むとチクチクしますが、あれがシリカの集積ですね。

上図は、当社製品タナクラクレイを使用して育てた稲のシリカ集積の写真です。

当社製品のタナクラクレイは大量の珪酸を含んでおり、米の農家さんからもご支持を頂いております。
稲はカメムシの被害に遭いやすいそうですが、タナクラクレイの使用したところ、珪素を大量に蓄積するため、カメムシを寄せ付けなくなったという嬉しいお言葉も頂きました。

稲の倒状

上は、当社のタナクラクレイを用いた稲の倒状の比較写真です。
向かって左の倒れていない方がタナクラクレイを使用して育てた稲、右の倒れている方が使用していない稲です。

タナクラクレイのシリカの含有量の多さがよく表れていると思います。

また、前項にありますように、土中の微生物が拮抗状態にあれば病原菌の繁殖を抑えることができますが、タナクラクレイには動植物の生育に良い菌類が大量に含まれていますので、病原菌の繁殖の抑制にも一役買ってくれることでしょう。

一般に健康な植物は病虫害に強いと言われています。
化学物質や遺伝子組換え等で不自然に生育された作物ではなく、健全な土壌で自然な栄養を摂取して育った植物は、それだけで病虫害に強い健康な作物になるのではないでしょうか。

 

環境への負担

化学肥料を施肥した場合、余剰分は水で地下や河川に流されていきます。
化学肥料は微生物が分解できないので、土壌や河川は汚染されていく一方です。

細孔

しかし、タナクラクレイは前回のコラムでお話した通り、多孔性の物質であり(上図)、有害物質や病原菌を吸着してくれるので、寧ろ、土壌や河川の水はきれいになるでしょう。

事実、タナクラクレイが産出する鉱山の付近を流れる川の水は、昔から地元で、きれいで良い水だと言われていたそうです。

当社にはタナクラクレイを原材料とした、水の浄化用製品もございます。

さて、これまでの話からしても、やはり農業は有機農業に切り替えていくべきだと感じますね。
そのために非常に有用な製品として、100%天然の資材であるタナクラクレイを当社は自信をもって皆さまにお勧めできると信じております。

 

天然資材

タナクラクレイ(軟質多孔性古代海洋腐植質)は、山形県酒田市から福島県棚倉町を通り、茨城県常陸太田市に至る大断層帯、棚倉断層から採掘されます。

棚倉構造線

北北西から南南東にかけて、約 60 km にも渡って東日本を貫く棚倉構造線(上図)。
それに沿ってできたこの断層は、今から約 2000 万年前、ユーラシア大陸から日本が分裂したときに、大陸と日本列島の間で海底が拡大し、日本海が形成されていく過程で誕生しました。

上図はGoogle Mapの画像にこちらで棚倉構造線を引いてみたものです。

かつて深海だったところが地上に隆起してできたため、断層からは、古代の海底に沈んだ海洋生物(ネクトン)や植物の珪酸体、腐植質、微生物が岩石様となって産出します。

タナクラクレイ

これらは大量のミネラルや珪酸(シリカ)、微生物を含んでいます。
タナクラクレイは、その岩石を利用しやすい砂状に加工したものであり(上図)、何も余計な化学物質などを添加しておりません。
文字通り、100%天然の物質です。

植物の生育に必要かつ有用な成分を含む59種類ものミネラルを含有し、シリカや腐植質、微生物に富んだタナクラクレイは、環境に優しいどころか、却って使うほど土壌や水質が良くなっていく、自然そのもののような存在です。

この古代地球からの贈り物を現在の地球の環境改善のために、是非ご活用下さい。

Web担当:M

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