「自然農法 無の会」様に行ってきました!

先日、会津美里町にある「自然農法 無の会」様にお邪魔したところ、大変興味深いお話をお伺いしましたので、ここで皆さまと共有させていただきたいと思います。

「自然農法 無の会」様とは、児島徳夫先生を代表とする福島県で最大級の農業法人です。
農薬、除草剤、化学肥料を一切使わない有機農業を、東大教授の論文やBLOF理論を基にして科学的に研究しながら実践されています。
また、地域循環型農業を推奨し、若者が(農業に限らす)自由な発想でいきいきと活動できるような環境づくりをしていらっしゃいます。
実際、沢山の若い方が農作業をしながら、様々な事業に取り組んでおられました。

「自然農法 無の会」様はお米や野菜を中心とした農作物を販売する他、自家製の堆肥も販売されていて、その堆肥作りに弊社のタナクラクレイをご利用下さっているのです。

「自然農法 無の会」HP

トマト畑

 

まずは物理環境から

 

児島先生は農業指導もなさっておられますが、その中で、よく「何々を使ってるんだけど、効果が出ない」という声が上がるそうです。
何々とは、タナクラクレイに限らず、土壌改良剤だったり、肥料や堆肥などですね。
そこで、先生の答えとして、
「排水が悪きゃ、何しても駄目だよ」

圃場の下に硬い岩盤があった場合は、水が吸収されなく、そこで雑菌が増えたり、腐ったりしてしまうとのこと。そんなところへ根が触れると、成長が止まるだけでなく腐敗菌にやられてしまいます。
有機農法は、土壌の微生物の生育環境を整えてやるのが肝。
「うちの田んぼ/畑、何やっても上手くいかないんだよなあ」
という皆さま、一度、物理的環境もチェックされると良いかもしれませんね。

児島先生のお話は、先生の飄々としたお人柄と軽妙な語り口も相俟って大層面白かったです。
皆さまにそのままお聞かせできないのが残念ですが、ここではいくつかのトピックスを掻い摘んでお伝えしたいと思います。

 

タナクラクレイと肥料の相乗効果

 

さて、お次は、我らが(笑)タナクラクレイの話題。
タナクラクレイは土壌改良剤であり、豊富なミネラルと微生物を含んだ有機資材でありますが、農作物の収量のアップや、味、外観の向上には肥料と組み合わせるのがより効果的とのこと。
しかしここで、タナクラクレイと組み合わせるのに化学肥料は効果が低く、有機肥料が最適とのことでした。

何故なら、タナクラクレイには乳酸菌が多く含まれ、これが発酵を促進させたり、植物の成長促進や糖度、旨味成分の向上、土壌の団粒構造形成(通気性、排水性の向上)など盛沢山(他にもまだ効能があります)に役に立ってくれていますが、その乳酸菌は炭素がないと活動できないのです(炭素源)。
ところが、化学肥料は大方が無機態の窒素、リン酸、カリウムだけですから、乳酸菌のごはんとなってくれるものがありません。
また、化学肥料の施肥でありがちな窒素過多の状態になると乳酸菌は死んでしまい、腐敗してしまうそうです。

なるほど、天然資材のタナクラクレイは、やっぱり天然のものと相性が良いのですね!

 

堆肥と発酵

 

「自然農法 無の会」様は、当社製品タナクラクレイを用いて、堆肥作りをしておられます。
https://munokai.com/method-soil/

地域循環型農法の一環として、上記のように古民家の茅葺屋根の茅を利用しておられるのですが、通常、茅に水だけ掛けて堆肥を作ろうとした場合、分解に1年以上かかるそうです。
しかし、タナクラクレイを投入すると、それが1か月から2か月でできるということ!
微生物の威力は凄いですね。

堆肥作りの現場に案内していただきました。

堆肥

びっくりしたのが、全然臭くないこと!
児島先生が無造作に堆肥を手で掴み、鼻先でもって嗅がせていただきましたが、やっぱり臭くないです。
匂いはほとんどないのですが、強いて言えば、森林の匂いというか、深い山の中に入ったときのような匂いです。

先生曰く、「良い堆肥と悪い堆肥の違いは匂い」
だそうです。

無の会様は、堆肥作りの段階でタナクラクレイを投入されていますが(堆肥作りに有用なので)、田畑に直接投入しても効果は同じとのことです。
児島先生曰く、
「いつ入れるかだけの違い」
だそうです。

ここで、大半の農家の皆さんは、毎年、土壌の殺菌を済ませてから、タナクラクレイ他、資材や肥料を投入していることと思いますが、良い堆肥やタナクラクレイなどで土壌の環境が改善していればそれは不要とのこと。寧ろ、せっかくの微生物が死んでしまいます。

また、土壌の微生物が拮抗し、養分バランスの良い土になるため、連作障害もないそうです。
生育阻害物質を出す植物でも同じ結果とのことでした。

良い堆肥作りには欠かせない発酵について、タナクラクレイによる効果の面白い実験結果を見せていただきました。

発酵ごはん

上の写真、なんと3か月前に炊いたお米(無の会様製)だそうです。
炊いたお米にタナクラクレイを混ぜて3か月間放置。
色は茶色っぽくなってますが、腐ってません。そう、発酵しているのです。
匂いは、味噌のようでした。
黒っぽく見えるのは青カビです。
青カビはペニシリンの原料で、ブルーチーズにも入ってますね。

ここで、植物の成長には三大栄養素(窒素、リン酸、カリウム)だけでなく、多種のミネラルが不可欠であり、児島先生によりますと、タナクラクレイはまさにうってつけだそうです。
そして、タナクラクレイには、乳酸菌を始めとした微生物群も豊富に含まれており、アミノ酸が豊富な有機物と組み合わせることによって、腐敗でなく発酵へと進行させます。
もちろん、それらの微生物群は、土壌に繁殖することによって、他の微生物たちと良い拮抗状態を生み出し、土壌環境も改善してくれます。

 

タナクラクレイが選ばれた理由

 

児島先生は、10年の歳月をかけて有機農業を確立させてこられましたが、その中で、タナクラクレイを選択していただいた理由は何だったのか、伺ってみました。

児島先生曰く、
「まず、データが揃っていたこと」
当社は、タナクラクレイの構造や成分について、方々の試験所に解析を依頼し、含有ミネラルや細菌叢、孔径など全て調査してあります。
それが、科学的なアプローチをなさる児島先生にぴったりだったのですね。

「それから、タナクラクレイを入れると、グルタミン酸ができるんだ。グルタミン酸は、植物が最初に吸収するアミノ酸で、植物の成長を促進させるものなんだよ。そして、植物の体内に溜まれば、甘味、旨味成分になる」
「自然農法 無の会」様の農作物は、どれも美味しいと評判です。東京からも大量に買い付けが来るほどです。

無の会様のお米と味噌を試食させていただきました。
写真がなくて申し訳ありませんが(撮るのを忘れてしまったのです/汗)、
きれいに粒が立っていました。
程良い歯ごたえと甘味があって、めちゃくちゃ美味しかったです!
凄いのは、冷えてても美味しいということ。
「むしろ、冷えた方が旨い?」などと、無の会の皆さんは笑いながら言い合っておられました。

無の会の若い男性陣の方々は皆、こう仰っています。
「今までの人生で食べた米の中で一番旨い」

お味噌も、しっかりとした味とコクがあって、これもまた美味しかったです。
これは皆さん、箸が止まらないですよね。

 

健康で丈夫な体

 

最後に、無の会様の玉ねぎ畑に案内していただきました。

玉ねぎ畑

ご覧ください、この高さ。

通常、玉ねぎの頭の部分は、こんな高さまで真っ直ぐに伸びず、倒れてしまうのだとか。
こんなに真っ直ぐ伸びるのは、葉の中の珪酸が豊富だからですね。
丈夫で、病虫害にも強いはずです。

「まだ完全に大きくなってないけどな」
と言って、児島先生が、その場で引っこ抜いた玉ねぎを食べさせてくれました。

玉ねぎ地面

甘~い!
そして、とても瑞々しいです。
爽やかな辛みが少し、後から来ました。
普通、玉ねぎなんて、生でかじったら、口の中が大変なことになると思いますが、こんなに甘くて爽やかな玉ねぎは初めてです。

「まだまだでっかくなっから」
と児島先生。
炒め物に肉じゃがに、色々美味しそうです!
こんなに甘いので、生のままスライスして、サラダにもOKですね。

玉ねぎ

児島先生曰く、
「結局、強い体を持っていれば、病原菌にも負けない。それは、植物も人間も同じ。体に良いものを食べて、免疫力や抵抗力を上げるんだ」

そのとおりですね。
植物の体に良いのは、有機態養分と微生物のバランスが良い土壌であり、それは有機農業によってもたらされます。
そんな有機農法で作られた栄養いっぱいの植物を食べていれば、私たち人間の体も強く、健康になってくれることでしょう。

「自然農法 無の会」様は、会津農書という会津地方の伝統農法がまとめられた書物を研究し、組み合わせて実施なさっています。
循環農法や会津の発酵文化などを取り入れ、自然を一方的に支配するのではなく、自然に学びながらそのエネルギーを最大限に活用する農法を記述した会津農書は、なんと17世紀に編纂されたものでした。
昔の人は、いえ、昔の人の方が、自然の中で生きるということの本質を理解していたのでしょう。
環境保護が叫ばれる現代、今こそ、先人の知恵と姿勢を見習うときなのかもしれません。

児島先生、「自然農法 無の会」の皆さま、貴重なお話をありがとうございました。

web担当:M

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