プラント・オパールの不思議ーコラムー
暑いですね~
連日危険なくらいな暑さになっていますが、皆さまは如何お過ごしでしょうか?
くれぐれもお体にはお気を付け下さいませ。
この暑さの中では、無理は禁物です。
体が資本ですから。
体が資本
そう
生物にとって、体を強くすることが生きていく上で重要なポイントですよね。
それは、動物も植物も同じ。
今日は、そんな植物の体についてのお話をしていきたいと思います。
突然ですが、
皆さんはプラント・オパールという言葉を聞いたことがありますか?
プラント・オパール
きれいな響きですよね。
なんてったって、オパールですもの。
あの虹のような美しい色合いが浮かび上がる宝石を連想しますよね。
残念ながら、今回は、その宝石のオパールのお話ではありません。
でも、あんなふうに美しい遊色効果を示すものではありませんが、植物にとってはとてもとても重要な役割を果たすオパールのお話なのです。
オパールは化学式でいうと、
SiO2・nH2O
という、成分中に10%くらい水分を含む鉱物です。
正確には、潜晶質であるため準鉱物なのですが、国際鉱物学連合では正式な鉱物として認められています。
そして、このプラント・オパールもそんなオパールの一種です。
名前のとおり、植物から採取されるオパールなのです。
でも、鉱物が生物である植物から取れるって変な気がしますよね?
鉱物って、何となく土中とかから取れるイメージがありますし。
それでは、いったいどういう仕組みでプラント・オパールが採取されるのか、これから見ていくことにしましょう。
植物は、土壌中の珪酸(SiO2)を水に溶けた状態で根から吸収します。
この珪酸が植物の体を作る上で、非常に重要な働きをするのです。
どういうことかと言いますと、
植物に吸収された珪酸は、特定の細胞壁に蓄積し、ガラス質の細胞体を形成します。
ガラスは非晶質のSiO2ですから、つまり、これがプラント・オパールというわけです。
ご存じの通り、植物は動物のように体の中に骨を持っていません。
それで体を支えるために骨のような役割をする組織をプラント・オパールから作るということなのです。
いかに珪酸が植物の体の強さに関係しているか、このことからお分かりになると思います。
ここで、以前にもコラムで「稲は珪酸食いだよ」と言っていましたが、珪酸の豊富な土壌で育った稲は、上記のことから、強い体を持った稲となります。
植物の強い体とは、
まず、倒れない!
強風や雨に打たれても、そうそう倒れたりしないことです。
倒状には、根の珪酸含有量が決めてとなります。

そして、病虫害に強い!
これは人間でも同じですが、健康で体が強ければ、病原菌に触れたとしても、自分の免疫で抵抗できちゃいますよね。植物も一緒です。
また、茎や葉の表面に集積した珪酸のおかげで、カメムシやアブラムシからの被害を防いでくれます。
これは、実際に農家さんからもそういうお話をお聞きしております。

このように、植物には非常に重要な珪酸ですが、当社のタナクラクレイは、その珪酸を大量に含んでおりますので、是非、皆さま、強い植物を作るためご活用下さい。
さて、これで、植物から鉱物が採取できる理由がお分かり頂けたかと思います。
そして、このガラス質の珪酸体は、植物が枯れてしまっても腐敗せずに土中に残ります。
古代の海底に蓄積した動植物の化石体であるタナクラクレイに大量に珪酸が含まれているのはそのためです。
古代の海洋植物が使用していた珪酸体を、タナクラクレイを土壌にまくことによって、現代の植物がまた利用していく……
何だか珪酸の大きな循環を感じさせてくれます。
他にも、プラント・オパールは植物によって異なる特徴があるため、種を特定することが可能だそうです。
地層から採取したプラント・オパールによって、古植生環境を推定したり、遺跡から採取されるものは、当時の生活を推察する格好の材料となるでしょう。
宝石のオパールのようにキラキラはしていませんが、こんなにも植物や、そして人間にとっても役に立ってくれるプラント・オパールに思いを馳せつつ、本日はこの辺で終わりにしたいと思います。
web担当:M
